高校生が何か始めたいとき|予定を増やすより「出番」を増やす

高校生で何か始めたいのに、何をすればいいかわからない人へ。予定を増やすより「出番」を増やすという考え方から、学校では使われていない自分や、場所を変えて初めて見える可能性について考えます。

YOU DON’T NEED MORE PLANS. YOU NEED A PLACE THAT NEEDS MORE OF YOU.
予定を増やすより今まで使われなかった自分が必要になる場所へ

高校生で何か始めたいと思ったとき候補はいくらでも出てくる。趣味。アルバイト。勉強。運動。SNS。動画。どれを選んでも予定は増える。それでも「何か始めたい」が消えないことがある。

一日の予定は足りている。足りていないのは出番かもしれない。

学校へ行けば生徒になる。授業を受けて課題を出す。部活では部員になる。アルバイトでは決められた仕事をする。友達といれば友達として話す。一日の中では何度も場所を移動しているのに呼び出される自分は意外と少ない。

時間割が変わっても自分の役割まで変わるとは限らない。

目次

何を始めるかよりそこで何を使われるか

同じ2時間でも出番は変わる。接客をすれば人を見る感覚が使われる。身体を動かせばリズムや重心が使われる。写真を選べば見る感覚が必要になる。誰かと何かを作れば一人でいるときには出番のなかった判断まで要求される。

活動の名前よりそこで何を必要とされるかを見ると選び方が変わる。

写真をやりたいと思ったことがない人が写真を選ばせると異様に強いことがある。服について詳しく話さない人が誰かに着せるものを選ぶと急に精度が出ることもある。学校では静かな人が別の場所でも静かなまま場面を成立させる。全員が流した細部を一人だけ覚えている。誰も気にしていなかった違和感を先に見つける。

学校では一度も必要とされなかったものが場所を変えるだけで中心に来る。

まだ使われたことのない部分について本人が詳しいはずもない。

「自分に向いていることがわからない」という感覚にはこの問題が混ざっている。過去の自分をいくら調べても過去の場所から一度も要求されなかった部分の実績は出てこない。

高校生のうちに増やせるのは予定より世界

場所を一つ増やすと自分について使える言葉が増える。

学校では目立たなかった。外へ出ると知らない人に覚えられた。いつもの友達とは話さなかったことを別の人とは何時間も話した。制服では意識しなかった服の感覚が私服で出た。自分には関係ないと思っていたことを任されたら誰より長く集中していた。

同じ人なのに場所が変わると違う部分へ出番が来る。

世界を増やすと自分の説明まで増える。

このとき増えるのは「経験したこと」の数だけではない。昨日までは自分について言えなかったことが言えるようになる。「こういう場所では自分は強い」「これは好きだった」「これは違った」「この人といると自分のこの部分が出る」。自分についての情報が実際の出来事として増える。

やりたいことがわからないまま始められる

何かを始める前に「本当にやりたいこと」を完成させようとすると順番が逆になることがある。

やったことのないものについて持てる情報は少ない。写真を撮られたことがなければ撮られる側の自分は知らない。知らない人と何かを作ったことがなければその関係の中の自分も知らない。自分の名前で何かを出したことがなければ名前に人が反応する感覚もまだない。

少し気になる。それだけで入れる場所がある。入ったあとで情報が増える。思っていたより好きだった。想像していた部分とは違うところが面白かった。興味がないと思っていた作業だけ何時間でもできた。

始める前には持っていなかった判断を始めたあとに持てる。

高校生が何か新しいことを始めたいとき最初から正解を選ぶ必要はない。まだ知らない自分について情報が増える場所を選ぶという方法がある。

放課後の2時間に新しい出番を入れる

月曜日に学校へ行く。火曜日も同じ駅を使う。水曜日も同じ教室へ入る。そこで成立している自分は少しずつ安定していく。

放課後へ予定を一つ追加すればカレンダーが変わる。

別の場所で別の人から別のものを必要とされれば自分の方に新しい履歴が残る。

初めて任される。初めて選ばれる。初めて誰かと作る。初めて自分の判断で何かが変わる。初めて学校の外で自分の名前を覚えられる。

2時間が終わってもその2時間で必要とされた自分は消えない。

次に何かを選ぶときその自分まで判断材料に入ってくる。

GlassRoomにはまだ名前のない役割が残っている

GlassRoomも高校生の放課後を一つ埋めるための予定として作っているわけではない。

完成した箱の中に「アイドル役」が用意されていてそこへ人を入れるだけならその人の出番は最初から決まってしまう。

GlassRoomにはまだ名前のない役割が残っている。

写真を見る感覚が異様に強い人が入れば写真の扱いが変わるかもしれない。服について独特な判断を持つ人が入れば衣装の考え方が変わるかもしれない。文章を書く人が入れば言葉が活動になるかもしれない。誰も見ていなかったところを見る人が入ればそこから企画が始まるかもしれない。

本人がGlassRoomへ合わせるだけでは終わらない。

その人が入ったことでGlassRoom側にも今まで存在しなかった仕事が生まれる。

一人増えると既存の役割が一席埋まる。その計算だけでは人間を小さく使いすぎる。その人が来る前には必要だとすら思っていなかった役割が来たあとに必要になることもある。

だから最初から「アイドルになりたい」という答えを持っている人だけに限定しない。

何か始めたい。

今いる場所だけでは少し足りない。

自分に何があるのかまだ全部は分からない。

その状態で十分始められる。

何を始めるかを決める前に自分がどこまであるのかを決めなくていい。

世界を一つ増やしたあとで初めて見える自分がいる。

GLASSROOM|MEMBER ENTRY

放課後にもう一つの世界を持つ

GlassRoomは東京で高校生から22歳まで初期メンバーを募集しています。アイドル志望歴や活動経験は問いません。何か始めたい。まだ決め切っていない。その段階から話せます。

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送信した時点で参加が決まることはありません。最初に話してから考えられます。

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Author

GlassRoom / ToBeAlive Project

人がすでに持っている価値を、他人の場所で消費させず、自分の名前に残すための設計と文章。

アイドル、ブランド、仕事、選択について扱っています。

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