高校生の放課後、何する?|2時間には何種類の値段があるのか

高校生の放課後、何する? バイトなら時給が付く。休む日もある。友達と過ごす日もある。写真や作品や名前として後から残る時間もある。放課後の2時間を「何をするか」ではなく「何と交換するか」から考えます。

学校が終わった時点で今日はもう十分働いた気分の日がある。

TWO HOURS CAN PAY YOU IN MORE THAN MONEY.
放課後の2時間は 現金だけで精算されるわけじゃない

16時すぎ。

学校が終わって 靴を履き替えて 外へ出る。まだ明るい。夏なら全然昼みたいな空をしている。

このあと何しよう。

家に帰る。友達とどこか寄る。バイトへ行く。部活へ行く。駅で少し話す。コンビニに寄る。ベッドに倒れてスマホを見る。

別に毎日何か起こさなくていい。

むしろ学校が終わった時点で 今日はもう人間として十分働いた気分の日もある。

ただ 放課後の2時間って少し変な時間だと思う。

長すぎもしない。短すぎもしない。

何も起こらず消すこともできるし 2時間前には知らなかった人と会って帰ってくることもできる。

同じ120分なのに 帰る頃には全然違うものになっている。

目次

時給が付く2時間は 値段が見えやすい

アルバイトなら分かりやすい。時給が1100円なら2時間で2200円。働いた時間が数字になって戻ってくる。

これは強い。

2200円あればご飯を食べられる。服の足しにもなる。遊びにも使える。働いた時間に値札が付いているから「今日の2時間は何だったんだろう」と考えなくて済む。

一方で 放課後には値札のない2時間もある。

友達と駅前でずっと話していた2時間。家で動画を見ていた2時間。写真を撮りに行った2時間。知らない場所へ行った2時間。誰かと初めて何かを作った2時間。

時給は出ない。

それだけを見ると0円になる。

ただ 0円と0価値は同じではない。

2時間は 何と交換されたかで別物になる

放課後の時間は必ず何かと交換されている。

2200円と交換される日がある。

疲労と交換される日もある。

友達との記憶になる日がある。

写真が残る日がある。知らなかった曲を知る日がある。初対面の人と話したことで 自分が意外と人見知りしないと知る日もある。

何もしたくなくて寝る2時間もある。それは身体を戻す時間として成立している。

スマホを見続けて終わる2時間だってある。楽しかったならそれで終わっていい日もある。

少しだけ嫌なのは 終わったあとに「何してたんだろ」と思う日。

時間を使った感覚だけあるのに 何と交換したのか自分でも分からない。

放課後が惜しく感じるのは 暇だったからじゃない。

自分の120分を何に渡したのか分からないまま 夜になったからかもしれない。

現金になる時間と 後から効いてくる時間がある

高校生がお金を稼ぐなら アルバイトはかなり分かりやすい。働けば給料が入る。これは無理に否定するものでもない。

ただ 時間の払い戻し方は一種類ではない。

今日撮った写真が3か月後にも見られることがある。今日覚えた編集が次の動画で使えることもある。今日会った人から別の人を紹介されることもある。今日初めて名前を出したことで 半年後にその名前を知っている人がいることもある。

2時間がその日に全部精算されず 後ろへ持ち越される。

そういう時間がある。

その日の財布には何も増えていないのに 未来側へ何かが置かれている。

この感覚を知ると 「時給が付かない=何も得ていない」という計算だけでは 放課後を見られなくなる。

放課後って 意外と自分の名前で動ける

学校にいるあいだは かなり多くのことが先に決まっている。

何時に行くか。どこへ座るか。何を勉強するか。いつ休むか。何時に終わるか。

放課後になると急に選択肢が戻ってくる。

帰ってもいい。働いてもいい。誰かに会ってもいい。撮られてもいい。作ってもいい。街を歩くだけでもいい。

学校が終わってから眠るまでの数時間だけ 誰にも時間割を渡されていない。

その時間を誰かに雇ってもらうこともできる。

自分の名前へ使うこともできる。

自分の写真が増える。作品が増える。知っている人が増える。できることが増える。誰かの中に名前が残る。

放課後に使った2時間が 自分の方へ戻ってくる形になる。

全部を未来のために使わなくていい

毎日を有効活用しようみたいな話はしんどい。

疲れている日は帰ればいい。友達と意味のない話をする時間もいる。好きな動画を見続ける夜もある。高校生の放課後を全部「将来のため」に徴収されたら さすがに息が詰まる。

だから毎日じゃなくていい。

週に一度でも 月に何度かでもいい。

今日の2時間だけ いつもの自分が行かないところへ渡してみる。

そこで写真を一枚撮る。知らない人と話す。名前を出す。初めての仕事をする。誰かと一つ作る。

帰りの電車はいつもと同じでも 行きには持っていなかったものが一つ増えている。

こういう日は少し気分がいい。

「今日ちゃんと何かあったな」と思える。

GlassRoomで欲しいのは 放課後そのものじゃない

GlassRoomが高校生の放課後を全部欲しいわけじゃない。

学校もある。友達もいる。一人でいたい日もある。アイドル以外のことをしている時間まで含めて その人になる。

欲しいのは ときどきその2時間を持ってきてもらうこと。

撮る。話す。服を選ぶ。誰かと並ぶ。街へ出る。何か思いついたら言う。まだ誰もやっていないなら一緒にやる。

そして その2時間で出たものをその場だけで使い切らない。

写真なら残す。映像なら残す。言葉なら残す。誰かが覚えたなら名前へ戻す。新しくできたことは次でも使う。

放課後の2時間を GlassRoomへ預けてほしいとは思っていない。

むしろ逆に近い。

使った2時間が ちゃんと本人の方へ戻ってくる場所にしたい。

昨日まで知らなかった自分として。

誰かに覚えられた名前として。

一枚の写真として。

次は自分で選べるものとして。

2時間の値段は その日の夜だけでは決まらない

2200円になった2時間。

何もせず休んだ2時間。

友達と笑って終わった2時間。

写真が一枚残った2時間。

知らない人に名前を覚えられた2時間。

どれが上とは決められない。

必要な日は全部違う。

ただ 放課後の2時間には思っているよりたくさんの値段がある。

現金で払われる日もある。

記憶で返ってくる日もある。

数か月後に効いてくる日もある。

まだ名前のない自分として戻ってくる日もある。

放課後に何しよう。

その質問をするとき「何をするか」だけで決めなくてもいい。

今日の2時間を 何と交換したいか。

そっちから選ぶ日があってもいい。

GLASSROOM|MEMBER ENTRY

放課後の2時間を 一度だけ違うものと交換してみる

GlassRoomは東京で高校生から22歳まで初期メンバーを募集しています。アイドル志望歴や活動経験は問いません。「何かやってみたい」くらいの段階から話せます。

エントリーフォームへ進む→

送信した時点で参加が決まることはありません。最初に話してから考えられます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

Author

GlassRoom / ToBeAlive Project

人がすでに持っている価値を、他人の場所で消費させず、自分の名前に残すための設計と文章。

アイドル、ブランド、仕事、選択について扱っています。

目次