変えない未来をシミュレーションしてない。

変える未来だけは細かく想像するのに、変えない未来には現在をそのまま置いてしまう。私たちが未来を比較するときに起きている、奇妙な非対称について。

変える未来には時間が流れている。始めた日があり、その後の予定があり、疲れた日も失敗した日も配置される。数か月後の自分までかなり具体的に存在している。

変えない未来には、現在が置かれている。今の仕事、今の関係、今の興味、今の自分。その配置が少し先の日付に移されているだけで、途中で何が変質するかまでは生成されない。

つまり比較している二つは、最初から同じ種類の未来ではない。

片方は時間の経過まで含んだシミュレーションで、片方は現在の複製に近い。

それなら、変える側だけ不安が多く見えるのは自然だ。そちらには失敗した自分まで描かれている。変えない側には、失敗という出来事そのものが配置されていない。

現状維持が強く見える理由の一部は、ここにある。

安全性だけの差ではない。

解像度が違う。

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GlassRoom / ToBeAlive Project

人がすでに持っている価値を、他人の場所で消費させず、自分の名前に残すための設計と文章。

アイドル、ブランド、仕事、選択について扱っています。

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